先日ロイター通信の情報によると、「テンセント」は正式的に「クロスリアリティ(XR)」部門を立ち上げ、メタバースという概念を打ち出し、事業の開発を始めたとの事。
関係者によると、この部門は「テンセント」の創業者でCEOの「馬化騰」氏が社内で非常に重視している部門である。彼は2020年末に、初めてメタバースの重要性を強調した。この部門の目的は、ソフトウェアやハードウェアの面から「メタバース」という概念を構築し、「テンセント」のリアル事業をサポートする事。将来的には、この部門の責任者は「テンセント」のグローバル最高技術責任者である沈黎氏が担当する事になり、同社のインタラクティブ・エンターテインメント事業グループの一部となる予定。
関係者によると、この部門は最終的に300人以上の従業員を抱える事を目標としていて、インターネット企業がコスト削減を進めている事を考えると、これらの従業員の数は相当な数になるという。しかし、採用計画はまだ確定しておらず、業績によって部門の人数を調整するとも述べた。なにしろ、「テンセント」は少し前にペンギンeスポーツを解散させたばかりだから。
同部門は今年の初めに設立されたが、まだ正式的に発表されていない。同社は公の場でメタバース計画については依然として控えめで、昨年11月はメタバースの概念について簡単に触れたが、自社のメタバース事業を明言していなかった。
クロスリアリティ(XR)とは、現実世界と仮想世界を融合することで、現実にはないものを知覚できる技術の総称だ。そのため、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)といった技術は、いずれもXRに含まれる。現在では、「マイクロソフト」、「ByteDance」等の大手エンタメ企業が既にメタバースの可能性を模索し、事業の開発を始めているとの事。