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「ネットイース」が2022年第1四半期の決算を発表し、スマホゲーム事業の純収入が減少

中国の大手企業「ネットイース」は5月24日に、2022年第1四半期の決算を発表した。報告によると、同社の今期純収入が236億元となり、前年同期比14.8%増となった。そのうち、オンラインゲームサービス事業の純収入が前年同期比15.3%増の173億元で、同事業の売上が同社の総売上高の約73.3%を占めているとの事。

同社の今期純利益が43億1500万元で、前期比22.8%減、前年同期比1.01減となり、スマホゲーム事業の純収入がオンラインゲームサービス事業の純収入の約66.9%を占めた。参考として、前期は68.3%で、2021年第1四半期は72.8%だったとの事。

「ネットイース」は自社の開発エンジン「Messiah」を使用し、「ブリザード・エンターテイメント」と共同で開発した人気タイトル『Diablo』シリーズのモバイル版『Diablo Immortal』は、6月2日に海外で、6月23日に中国と東南アジア地域でリリースされた。現在では、『Diablo Immortal』は全世界で3500万件以上、中国で1500万件以上の予約を獲得している。

「ネットイース」は現在「Messiah」、「NeoX」の2種類の自社開発エンジンを有しており、それぞれ『荒野行動』、『陰陽師』、『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』等のハイクオリティゲームの開発に使用しており、中国産ゲームの海外市場への進出を支援している。

今年の5月、同社は初のアメリカゲームスタジオを設立し、PCやコンソールゲームの開発に力を入れている。現在、「ネットイース」は日本、北米等で海外のスタジオを有しており、いずれも業界トップクラスの人材が率いている。これからは、これらの海外スタジオは世界市場に向けてハイクオリティなゲームタイトルを開発する予定となっている。

1月、『Naraka: Bladepoint』は初の世界大会を開催し、世界中からトップクラスのeスポーツクラブが参加した。そして5月に、『IdentityV 第五人格』は世界決勝大会を開催し、初の日中両国で同時に開催する大会となり、日本と中国のユーザーから注目を集めた。

2022年、『IdentityV 第五人格』が日本で正式にプロリーグを始動させる予定で、これは日本市場で初めて中国のゲーム会社が制作・運営するeスポーツリーグが誕生する事を意味する。

その他、『夢幻西遊』、『大話西遊2』、『ライフアフター』、『Sky 星を紡ぐ子どもたち』等の人気ゲームも引き続き好調を維持している。

4月、『Revelation Online』のモバイル版、『The Lord of the Rings: Rise to War』等のゲームが日本に上陸し、海外ユーザーの注目を集めた。

「ネットイース」はこれから、『Naraka: Bladepoint』のコンソール版とモバイル版、そして海外市場に向けて『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』をリリースする事を予定している。

現時点では、同社の海外市場における売上は総売上高の約10%を占めており、将来的には海外市場での売上シェアを40%〜50%に増やしたいと同社は考えている。

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