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「2021年中国ゲーム産業報告」が発表され、ゲーム市場の売上高が2965億元

12月16日、中国の広州市で「2021年中国ゲーム産業報告」が発表された。データによると、2021年の中国ゲーム市場の売上高は引き続き成長しているが、成長スピードが鈍化し始めているとの事。具体的なデータは、以下の通り:

2021年の中国ゲーム市場の実質売上高は2965億1300万元で、2020年に比べて178億2600万元の増収となり、前年同期比は6.4%増となった。売上高は依然として増加を維持しているが、コロナがもたらした経済効果の減衰及びヒットタイトルの減少した影響で、成長率は2020年に比べて15%近く減少したという。

中国国内ゲームユーザーの規模は6億6600万人で、前年同期比0.22%増となり、ユーザー数は飽和状態になりつつある。

2021年の中国のゲーム市場の売上高で最も貢献したのは自社開発のゲーム。  2021年、中国国内のゲーム市場における自社開発ゲームの売上高は2558億1900万元で、昨年に比べて156億2700万元の増収となり、前年同期比は6.51%増で、増加幅は2019年から2020年までの増加幅に比べると約20%減少した。

一方、中国の自社開発ゲームの海外売上高は180億1300万ドルで、前年に比べると25億6300万ドルの増加となり、増加率は16.59%で、増加幅は2019年から2020年までの増加幅に比べると約17%減少した。

過去5年間の発展傾向を見ると、中国ゲームの海外進出は着実に進んでおり、ゲームのダウンロード数、プレイ時間とゲームで消費した金額はいずれも安定た成長を維持している。

2021年中国のゲーム産業の海外進出に関わる国、地域が大幅に増加し、ゲームの種類も多様化している。

アメリカ、日本、韓国は依然として中国ゲームの主要市場だが、ここ3年間のデータを見ると、米日韓の合計シェアは年々減少し、他の地域のシェアは年々増加しており、中国のゲームが継続的に新興市場を開拓していることが伺える。

海外へ進出する中国ゲームのうち、ストラテジー、RPG、シューティングの3ジャンルは過去3年間に60%以上の安定したシェアを占めているが、他のジャンルの順位は頻繁に変動している。2021年には、マッチ3、マルチプレイヤーオンライン競技ゲームが好調を見せている。これは海外へ進出した中国ゲームのジャンルは徐々に多様化し、競争力も持続的に向上している事を示している。

中国の国内ゲーム市場においては、モバイルゲームが依然として主流であり、総売上高の76.06%を占めた。PCゲームは19.83%とほぼ安定いている。ブラウザゲームは2.03%と依然として縮小しており、売上と市場シェア共に引き続き減少している。

2021年の中国モバイルゲーム市場の実質売上高は2255億3800万元で、前年同期比158億6200万元の増収で7.57%増となった。今年はモバイルゲームの新規リリースが大幅に減少したため、収入源が主に既存ゲームに支えられているため、増加幅は前年同期比28%減となった。

モバイルゲームのジャンルも豊富になり、ユーザーに多様な選択肢を提供できるようになった。データによると、2021年中国のモバイルゲーム売上ランキングのTOP100のうち、RPG、カード、ストラテジーの3つのジャンルが半分以上を占め、プレイヤーの好みと企業のゲーム開発の方向が相対的に集中していることを示している。また、RPG、マルチプレイヤーオンライン競技とシューティングゲームの3つのジャンルが総売上高の半分以上を占め、この3つのジャンルが多くのユーザーを有しているという事が伺える。

注目すべきは、RPGがジャンル別の売上ランキングでも市場での収入でもトップになっていること。

2021年中国国内のPCゲーム市場の売上高は588億元で、2020年に比べると28億8000万元の増収となり、前年同期比5.15%となった。3年ぶりの初めてのプラス成長で、これは主に今年新たに発売されたPCゲームの好調な売上が要因となっている。

一方、ブラウザゲームの数は減少を続けており、大手企業は依然としてブラウザゲームを開発しているものの、イノベーションの欠如により、市場シェアの持続的な減少を抑える事ができず、実際の売上高は前年同期比15億7800元減(20.74%減)の60億3000万元にとどまり、5年連続の減少傾向を続けている。

2021年の中国国内コンソールゲーム市場の売上高は25億8000万元で、前年同期比22.34%増となった。プレイステーション5やニンテンドースイッチ等の発売に伴い、中国開発のゲームが続々とゲーム機で発売される事により、ソールゲーム市場の売上はかなり増加した。ハイクオリティなゲーム内容も、今後中国国内のコンソールゲーム市場を牽引するポイントになると期待されている。

カジュアルゲーム市場の売上は346億5300万元で、前年同期に比べて17.42%の増加となった。そのうちのゲーム内課金による売上高が69億4400万元で、広告による収入が277億900万元。データによると、アプリ内広告は依然としてカジュアルゲームで収入を得る主要な手段である。

2021年、eスポーツのアジア進出、『リーグ・オブ・レジェンド』の世界大会「2021 World Championship」での中国チームの優勝などをきっかけに、中国のeスポーツ産業の社会的影響が拡大し続けている。今年の中国のeスポーツ市場の売上高は前年同期比36億2400万元増(2.65%増)の1401億8100万元で、成長率は昨年に比べると42%減となり、成長スピードが鈍化している。ユーザー規模は4億8900万人で、前年同期比0.27増となった。

eスポーツゲームの販売による収入がeスポーツ市場の主な収入源で、今年はリアルイベントの減少等の原因により、eスポーツ市場の収入とユーザー規模の成長速度はいずれも減少している。

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