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「Gamma Data」が「2021年中国ゲーム産業の投資・融資に関する調査レポート」を発表

先日、中国のデータ調査会社「Gamma Data」が「2021年中国ゲーム産業の投資・融資に関する調査レポート」。データによると、2021年、中国のゲーム産業では合計209件の投資が発生し、総額は約258億8000万元に達しているとの事。投資件数の上位10社による投資の件数が投資総件数の6割を超えており、テンセントのゲーム市場への投資金額や件数がトップとなっていて、投資先となっている企業の半数近くが設立して3年未満の企業との事。

2016年から2021年までの中国国内で投資を受けたゲーム企業の設立時間から見ると、設立年数が4年~7年のゲーム企業への注目度が高まっているという事が分かる。設立3年以下の企業は出資された件数が全体に占める割合が減少傾向にあるが、それでも半数以上を占めており、出資する側は依然として設立3年以下の若い会社への関心が高いとの事。

2020年から2021年にかけてのゲーム市場においては、設立3年以下のゲーム企業は出資された件数が全体の半数近くを占めており、出資側の会社にとって若い会社への投資は、自社のゲーム市場におけるレイアウトを拡大するための重要な手段となっている。出資側は過去2年間で取得した投資先会社の株式の割合が10%~30%に集中している。

投資される企業の事業から見ると、ゲーム開発を主要事業とする企業は長期的に出資側の関心を集めており、ゲーム市場における毎年の投資案件のうち、6割以上がゲーム開発企業への投資となっている。その他、この2年間においてVR/AR技術を主要事業とする企業への投資件数は増加しており、ゲーム実況/メディアを主要事業とする企業への投資件数は大幅に減少しているとの事。

データによると、投資金額TOP10の投資案件の合計金額は600億元を超えており、そのうち「テンセント」が参加した投資案件は6割を占めているという。

2020-2021年の投資件数TOP10企業の既に開示されている投資金額の統計によると、「テンセント」はゲーム市場において投資した投資した金額が400億元を超えており、他のゲーム企業を大きく上回っている。

「テンセント」の投資を受けたゲーム企業はカード、MMORPG、ストラテジー、シューティング等、色んなジャンルのゲームを開発している。2020年に入ってから「テンセント」のゲーム市場への投資件数が大幅に増加し、2021年だけで国内外のゲーム企業約92社に投資しており、毎月平均7社以上のゲーム企業が「テンセント」からの投資を受けているとの事。

2020年から2021年にかけて、「テンセント」は二次元関連ゲームの開発を主要事業とするゲーム企業への投資件数が20件を超えており、二次元は大手企業の注目する分野となっている。

「Gamma Data」の調査によると、資金繰りの状況が良好だと答えた企業は50.9%、資金繰りの状況が厳しいだと答えた企業は12.7%との事。投資を受ける状況に関しては、54.5%の企業は投資・融資を受けた事があると答え、45.5%の企業は投資・融資を受けた事が無いと答えた。

中小ゲーム企業の融資・投資を受ける目的は、主に事業拡大、戦略的調整、資金繰りの3つのためである。そのうち、83.3%の企業は事業拡大のため、43.3%の企業は戦略的調整のため、30.0%の企業は資金繰りのためという割合になっている。データによると、融資・投資を必要とする企業の3割以上は、必要とする融資・投資金額が100万元以内であるとの事。

 

 

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