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「Newzoo」:2021年、世界のスマホゲームの市場規模は907億ドルに達する

先日、市場調査会社の「Newzoo」社が「2021年世界のスマホゲーム市場レポート」を発表した。データによると、2021年にスマホゲームの市場規模は再び4.4%増加し、907億ドルに達するとの事。それに伴い全世界のスマートフォンユーザーの数は、前年同期比6.1%増の39億人に達している。

スマホゲーム市場規模の成長速度は、実際には「Newzoo」社の予想を下回っていた。同社当初の予想では、2019から2024までゲーム業界は毎年11%の速度で成長し、2021年に全世界での売上規模は1758億ドルに達し、2024年の売上規模は2000億ドルに達するという。

2021年のスマホゲーム市場の売上高907億ドルのうち、411億ドルはiOSプラットフォームによるもので、全世界の売上高の45.3%を占める。282億ドルはGoogle Playによるもので、全世界の売上高の31.1%を占める。サードパーティのAndroidアプリストアの売上は214億ドルで、このうちの殆どが中国市場によるもので、全世界の売上高の23.5%を占めている。

将来的には、Google PlayとサードパーティのAndroidアプリストアのゲームによる売上は、iOSプラットフォームを上回ると予想されている。Androidは徐々に全世界範囲で受け入れられており、Androidのストアでゲームに課金する人が段々と増えてきている。

一方に、世界のスマートフォンユーザー数は40億人に近づいており、アジア太平洋地域は2021年のスマートフォンユーザーの半数以上を占めている。これは主に、中国やインドなどの人口密度の高い国によるもの。中央アジア、南アジア、サブサハラアフリカ、ラテンアメリカ、東南アジア等の地域の成長により、2024年末までに、世界のスマートフォンユーザーは45億人に達し、成長率は6.1%に達すると予想されている。全体ユーザー数の増加に伴い、スマホゲームユーザーの数も増加し、ゲームの売上向上にも繋がると予測される。

最近の「アップル」社と「Epic」の間の裁判事件から考えると、支払いに関するiOSシステム上の制限を解除する方が、サードパーティのAndroidアプリストアが主流になっている新興市場の消費者にとってはメリットがあるかもしれない。「Newzoo」によると、もしサードパーティのアプリストアの支払方法がより便利になれば、アップルストアの売上は大幅に低下する可能性があるとの事。

こういった潜在的な損失を補うために、「アップル」社は自社の広告サービスの拡大を中心に、事業の多角化を継続的に進めている。この点においては、モバイル広告のエコシステムも大きな課題に直面している。今後、スマホゲームのデベロッパーやパブリッシャーは潜在的な損失を補うために、変化し続ける広告モデルに適応しなければならない。

 

 

 

 

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