先日、マーケティング調査会社「Sensor Tower」が2022年3月の中国スマホゲームの海外市場における売上及びダウンロード数のランキングを発表した。
2020年9月のリリース以来、「miHoYo」の『原神』は安定した高品質なコンテンツを更新し続け、新しく登場するキャラクター達も世界中で人気を集めており、今年の3月も例外ではなかった。2.6バージョンの更新と新キャラ神里綾人の登場により、同ゲームは3月の海外市場で最も売上の高いゲームとなり、欧米の人気ゲームからトップの座を奪った。
海外で最も人気のあるバトルロイヤルシューティングゲームとして、「テンセント」の『PUBG Mobile』は今年でリリース6年目を迎え、海外での総売上高は35億ドルに迫っている。トルコは最近為替レートの影響を受けながらも、海外においては米国に次ぐ同ゲームの2番目の売上高の高い市場となっている。2021年12月にトルコの為替レートが急激に下落した後、1月のトルコ市場からの売上は総売上高の19.6%を占め、同時期に米国市場からの売上は総売上高の21%を占めたとの事。世界的な景気後退という状況の中で、こういった海外新興市場が益々戦略的価値を示してくる。
3月上旬、「C4games」よりリリースされた『放置少女』は日本でリリース5周年を迎え、当月の売上は前月に比べて23%増となり、売上ランキングで6つ順位を上がって9位となった。同ゲームは三国志の英雄達を萌えキャラ化という題材を採用し、競合の激しい日本市場で注目されるタイトルとなった。「Sensor Tower」から発表されたデータによると、同ゲームの売上は一般的な三国題材のゲームよりも長期的に安定しており、リリースから現在までの累計売上高は10億ドルを超えている。
最近では、「37Games」よりリリースされたMMORPG「雲上城之歌」は海外市場で成功を収めたタイトルとして、日本及び韓国市場で優秀な成績を残した。韓国市場では、同ゲームは依然として売上ランキングで1位の座を占めている。一方、同ゲームの日本版『空の勇者たち』は2月のリリース後で沢山の注目を集め、売上ランキングの14位にランクインした。
中国のミドルコアゲームは、海外へ進出する場合の主力タイトルになりつつある。そのうち、「Century Games」よりリリースされた『ファミリーファームの冒険』の3月の売上は前月比9.3%増となり、ランキングにランクインした初の経営シミュレーションスマホゲームとなった。現在では、同ゲームの売上上位3市場は米国、日本とドイツで、それぞれ総売上高の43.3%、11%、7%を占めている。
3月に「Happy Elements」よりリリースされた『あんさんぶるスターズ!!Music』は日本市場でリリース2周年を迎え、3月25日で日本のiOSでゲームベストセラーランキングでトップにランクインした。同ゲームは『荒野行動』及び『原神』に続いて、ベストセラーランキングでトップの座を占めた3つ目の中国タイトルとなっている。3月で同ゲームは海外における売上は前月比57.4%増となり、リリース以来2番目の売上の高い月となった。
そして「パーフェクトワールド」よりリリースされた新規タイトル『夢幻新誅仙』は売上成長率ランキングで8位にランクインし、「EskyfunEntertainment」が韓国市場でリリースしたMMORPG『Demon Hunter』は売上成長率ランキングで10位となった。
3月中旬に、「朝夕光年」が海外でリリースしたARPGスマホゲーム『Dark Nemesis: Infinite Quest』は、半月で売上成長率ランキングで11位の座を奪った。「Sensor Tower 」のデータによると、同ゲームはリリース後ですぐ注目を集め東南アジアで最も売上の高いダンジョン探索ゲームとなり、米国市場でも売上ランキングの6位にランクインした。ハクスラゲームの売上ランキングにおいては、同ゲームは米国で最も売上の高いハクスラゲームとなり、今後の更なる成長も期待されている。
「テンセント」の『PUBG Mobile』は今月で海外市場のダウンロード数ランキングでトップとなり、月間ダウンロード数は1120万件を超えた。
「Yalla Group」よりリリースされた『Yalla Ludo』は中国の海外へ進出する代表的なボードゲームとして、ダウンロード数ランキングでずっと上位にランクインしている。同ゲームの3月の売上は前月比15.3%増となり、中国ゲームの海外市場における売上ランキングで31位にランクインした。