最近、海外メディア「BILD」の報道によると、「テンセント」はヨーロッパの子会社を通じて、ドイツのゲーム開発会社「Crytek」社を3億5300万ドルで買収したいと考えている。
「Niko Partners」のシニアアナリストであるDanial Ahmad氏は、「BILD」のニュースは信憑性があり、「Crytek」が買い手と買収について話し合っている事は秘密ではないと述べた。
「Crytek」は1999年に設立されたヨーロッパを拠点とするゲーム開発会社で、現在世界中から300人以上のプロのゲームエンジニアが開発チームに参加している。「Crytek」が開発したなゲーム作品には『Far Cry』、『Hunt: Showdown』、『Crysis』シリーズ等の有名タイトルがある。
「Crytek」はゲーム開発会社であると同時に、世界的に有名なゲームエンジンの開発会社でもある。自社が開発した『CryEngine』は第5世代まで発展していて、リアルタイムのレイトレーシング効果によりリアリティ溢れるゲームグラフィックを実現している。
テンセントは以前にも「Crytek」と提携し、2010にゲーム『Warface』の代理運営をやっていた。その後、「テンセント」は「Crytek」の株式の一部を買収した。「テンセント」は今年、ゲーム分野に多くの投資を行ってきましたが、今回の「Crytek」社の買収が成功すれば、新たなエネルギーを注ぎ込むとともに、『CryEngine』も今後の自社ゲーム開発の基盤となる事が予想される。