杭州翻翻動漫グループ(日本向け通称ファンファン漫画)は中国・杭州市に所在し、海外漫画輸入、国産漫画育成、キャラクターグッズの販売と企画、漫画教室など総合的なIP事業を展開している会社である。設立してから十数年間が経ち、ファンファン漫画はこれで中国動漫業界の中堅企業として成長してきた。
海外漫画輸入
ファンファン漫画は集英社の中国総代理として、同時にスクエアエニックス、小学館、白泉社など日本の一流出版社とも緊密なパートナーシップを構築していて漫画輸入業務を展開してきた。現時点において、すでに「ONE PIECE」、「NARUTO -ナルト-」をはじめ、100タイトルを超えた海外漫画作品の中国での出版、またはbilibili漫画やテンセント動漫などプラットフォームでの配信を実現できた。
国内最大級の海外漫画版権エージェントとして、ファンファン漫画は商談協力、翻訳・製作、出版業務、許諾業務をカバーするという完備した業務システムを保有しており、優秀な日本漫画作品を中国の読者たちに紹介して読んでいただくという使命感から仕事を始めてきた。また、近年では出版・配信以外にも、日本タイトルの中国での映像化やゲーム化展開、そして原画展や芸術展など展示会の輸入業務も携わり始めている。
国産漫画育成
2007年より、ファンファン漫画は集英社と提携し、「新星杯」という中国国内最大級の新人漫画コンクールを14年連続開催してきた。「新星杯」で発掘した数多くの新人漫画家とそれから彼らが創作した作品をファンファン漫画が運営し、国内のみでなく、日本、韓国、ベトナム、インドネシア、インド、アメリカなど海外の漫画誌やプラットフォームでの掲載・配信も実現できている。そのうち、第年秒先生の「殺し屋ドミノ」は「週刊少年ジャンプ」で掲載され、ジャンプ史上初の外国作家のオリジナル作品掲載を実現した。Hands2先生の「21g」は第97回「手塚賞」で「準入選」を果たした。あク(一谷一樹)先生の「喪喪丸」は「ジャンプ世界一マンガ賞」で「準入選」を受賞した、という代表的な実績を挙げられる。
キャラクターグッズの販売と企画
ファンファン漫画はバンダイ、セガトイズ、バンプレスト、フリュー、コトブキヤなど多くのホビーブランドの中国代理として、国内でフィギュアなどキャラクターグッズのBtoB業務を展開している。同時に、現在では本社が所在する中国の杭州、そして上海に実店舗を開業しており、これから三年間をかけて全国各主要都市へ店舗を展開していく予定である。また、ファンファン漫画はさらに「March Monster(マーチ・モンスター)」というオリジナル商品ブランドを設立し、国内外の優れたIPと連携し独特なオリジナル商品の開発・販売を始めている。
漫画教室
ファンファン漫画は日本の漫画専門校及び中国の関連大学とパートナーシップを築き、独自の漫画家育成システムを構築した。プロの漫画家やアシスタント、編集者を育てていくことで、中国の漫画市場に優秀な「漫画人材」を送り続けようとしている。