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上海交通大学が「世界的eスポーツ都市の評価レポート」を発表

先日、上海交通大学は「世界的eスポーツ都市の評価レポート」を発表した。データによると、2021年までに上海のeスポーツ企業、クラブ、有名チームの数は全国の約80%を占め、中国で毎年に開催される影響力のある500以上のeスポーツ大会のおよそ半分は上海で開催されるという。上海のeスポーツ産業の規模は2021年までに毎年成長を維持し、2021年には産業規模が200億元を超える見込みとの事。

同報告書は、eスポーツ都市の開発に取り込んでいる世界中の15都市について、初めての評価を行った。今回の評価は都市の産業エコロジー、インフラ、イベント、クラブ、社会的影響力の5つの項目が設けられ、全方位的に現在の世界中の主要なeスポーツ都市のeスポーツの発展状況と発展傾向を示している。

15都市のうち、1位はロサンゼルス、上海が総合スコア94.9点で2位と続いた。パリ、北京、ベルリン、アトランタ、ソウル、シアトル、杭州、成都、ストックホルムがランキングの第2階層に位置し、海口、武漢、カトヴィツェ、西安がランキングの第3階層に位置している。

上海は「eスポーツイベント」と「インフラ」の2つの項目で世界1位となった。

インフラにはeスポーツジムの数、eスタジアム、モバイルインターネットのユーザー数、ネットワークのアップロード及びダウンロードの平均速度が含まれている。インフラ項目では、上海が上位にランクインしており、高い点数で1位となった。

「eスポーツイベント」にはイベントの賞金額、イベントの開催数、イベントのゲームジャンル数、最も影響力のあるイベントのオンライン視聴者からの視聴回数等が含まれている。上海はイベント賞金額の高さ、開催数とゲームジャンルの多さで1位を獲得した。

統計によると、2020年には上海で合計13回の影響力のあるeスポーツイベントが開催された。上海eスポーツ産業の発展に伴い、eスポーツゲームも徐々に上海で注目されるゲームの主流ジャンルとなった。データによると、2020年の上海eスポーツ産業はライブによる収入が16.4億元、イベントによる収入が10.7億元、クラブによる収入が6.7億元とのこと。

 

しかし、同時にeスポーツには避けられない問題もある。

オンラインゲームとeスポーツゲームの区別が明確でないため、一般人の間に混乱が生じ易く、客観的にはオンラインゲームを効果的にコントロールする事が難しくなり、eスポーツ産業を十分に発展させる事も難しくなる。両者の性質が接近しているため、eスポーツに対する一般人の混乱がある程度発生していると考えられる。

一方、ゲーム内では、違法なチートや行為、コンテンツ等が時々出現しており、2020年の1年間だけで、テンセントは数百億の違反行為を検知しており、その大半は中傷メッセージと広告だった。多数のプレイヤーからゲームをしている時に他のプレイヤーから悪口や人身攻撃を受けた事があると指摘している。また、ポルノや詐欺の情報もゲーム内で時々出現していたとの事。

今後、eスポーツのスポーツ化・プロ化を強化し、オンラインゲームとは異なる管理・規制の方式を採用し、eスポーツの潜在的な弊害を抑制しつつ、eスポーツ産業の発展実現する必要がある。更にゲーム中のプレイヤーの不良や違法な行為に注意を払い、eスポーツにおける好ましい環境を作るべき。法的な規制の改善だけでなく、ソーシャルメディア等を活用してプレイヤーを導き、ポジティブで健全なeスポーツ文化を形成する必要がある。

 

 

 

 

 

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