8月5日、中国のゲーム企業「CMGE中手遊」は、有名なゲーム会社「大宇資訊」の子会社である「軟星科技北京有限公司」(以下「北京軟星」という)の49%の株式および『仙剣奇侠伝』の中国大陸での全権益を、6億4184万香港ドルで買収すると発表した。
今回の権益買収は、2018年4月25日に「CMGE中手遊」が「北京軟星」の51%の株式を2億1300万人民元で買取ったのに続き、「北京軟星」と『仙剣奇侠伝』に対する二回目の資産買収となっている。今回の買収により、「CMGE中手遊」は「北京軟星」と同社が開発するゲーム作品『仙剣奇侠伝』に関する中国大陸での権益を完全に取得していた。
『仙剣奇侠伝』は間違いなく中国初期のPCゲーム業界を切り拓いた先駆ゲーム作品の一つで、今回の買収された会社「北京軟星」はその開発会社である。「北京軟星」は“仙剣の父”とも呼ばれる「姚壮憲」氏に率いられ、『仙剣奇侠伝』や『大富翁』等数々の中国で人気のあるゲーム作品を開発してきて、中国でゲームについて少し知っている人なら誰しも『仙剣奇侠伝』の名前を聞いたことがあるでしょう。
そして「大宇資訊」の傘下には、もう一社の子会社「上海軟星」がある。「上海軟星」は有名なゲームプロデューサー「張孝全」氏に率いられ、『仙剣奇侠伝幻璃鏡』および『仙剣奇侠伝:九野』等の人気スマホゲームを創り出し、同時に新たなオリジナルゲーム作品の創出に乗り出している。
今後、「CMGE中手遊」に買収された「北京軟星」は、『仙剣奇侠伝』シリーズと『大富翁』シリーズの新たなスマホゲームを開発するための開発チームを設立し、自社開発のゲーム作品でスマホゲーム市場を開拓する予定が立っていて、引き続きこの老舗ゲーム会社の動きに注目して行きたいと思う。