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2020年、中国TOP10のゲーム企業は自社開発に300億人民元を投入

中国ゲーム企業の自社研究開発への投入は増加し続けており、高品質のゲームコンテンツは今後の発展のための最優先事項となっています。

最近、「伽马数据」社が発表した「2020-2021中国ゲーム市場企業研究開発競争力レポート」によると、中国ゲーム企業の自社研究開発への投資が増加し続けており、革新的な発展がトップ10入りのゲーム会社のコンセンサスとなっている。

近年、スマホゲーム市場の研究開発費用は年々増加しており、時価総額トップ10の企業は2018から2020年にかけて研究開発費用への投入は特に顕著で、増加速度も34%から36%に上昇している。

同時に、「伽马数据」によると、ゲーム会社の研究開発への投入が収益に結びついている。市場面からみては、国内の自社開発のスマホゲームの実質収入は急速に増加している。製品面では、『原神』、『アークナイツ』、『AFKアリーナ』等の自社が開発した優秀なゲームは注目すべき成果を上げている。

これらのゲームは国内市場で大きな収益を上げているだけでなく、国産ゲームをグローバル市場に持ち込んで、世界中のプレイヤーと一緒に楽しむ事が出来る国産ゲームの成功事例となっている。

このような多額の開発費用を投入によって得られた巨額の収益は、ゲーム企業にハイクオリティはハイリターンをもたらす事を認識させ、より多くのゲーム企業が開発費用投入の積極性を持続的に増加させた。

国産スマホゲームの売上がTOP250以内のゲーム製品のうち、自社が研究開発した新規ゲームの数は2018年に56%、2019年に61.3%、2020年に76.7%を占めている。このように、新規ゲームを自社で開発する方式を選ぶ割合が高まっており、その増加スピードが年々加速している事がわかります。テンセントのようなゲーム業界の大手企業も、自社のゲーム製品に力を入れいてる。

 

2020年、いくつかの重要なモバイルゲーム市場売上トップ100のランキングにおいて、中国で開発されたゲームの売上は前年同期比で他国地域のゲーム製品を上回った。海外市場の一つである日本においては、中国のゲーム製品の売上は前年同期比58.2%増となったのに対し、中国以外のゲーム製品の伸びは僅か2.2%増にとどまった。これは主に『原神』、『荒野行動』が日本市場で成功した事によるものだ。

中国のゲーム製品の売上高の大幅な増加は、国産ゲームのシェア拡大を強固にするだけでなく、海外市場の規模拡大にも繋がった。

 

2020年の重要な海外市場における国産スマホゲームの売上トップ10では、テンセントや莉莉絲遊戯などのパブリッシャー企業の多数のゲームがランクインしている。そのゲーム製品の最初のポジショニングはグローバルのゲーム市場で、洗練された高品質のスマホゲームは世界中のプレイヤーに受け入れられ、市場シェアと売上の増加を維持している。

トップ10入りのゲームのジャンルは、シミュレーションゲーム(SLG)が4つ、シューティングゲーム(STG)が3つで、ランキングの半数を占めている。株式会社miHoYoと4399はそれぞれ『原神』と『奇跡之剣』でトップ10入りを果たし、ARPGとMMORPGのジャンルで際立っています。

韓国市場に進出した『奇跡之剣』は、わずか一ヵ月でGoogle Playのベストセラーランキングのトップ5入りを果たし、その後も長い間トップ10以内の順位を維持した。そして、2020年に日本市場に参入すると、瞬く間にベストセラーランキングのトップ50に上り詰めた。

統計によると、『奇跡之剣』は韓国と日本だけでの月間売上は約1900万ドル(1.3億人民元相当)に達している。

『原神』も世界規模で大成功を収めており、グローバルパブリックベータ以降、株式会社miHoYoの売上は50億元を超えている。iOSおよびGoogle Playでの売上では、テンセント社の『王者栄耀』と『PUBG』に次いで第3位となっている。『原神』は一ヵ月に1億5340万ドルの売上を上げ、4ヶ月連続で海外売上ランキングのトップに立っていた。日本は、ゲームユーザーの全体消費額の約33%を占める最大の市場となっている。

「伽马数据」は中国の主要なゲーム企業を分析し、最終的に企業研究開発競争力のトップ15ランキングをまとめた。それらの企業は「テンセントゲームズ」、「パーフェクトワールド 」、「三七互娯」、「多益網絡」、「YOOZOO Games」、「CMGE」、「青磁数碼」、「友誼時光」、「Hypergryph」、「Happy Elements」、「掌趣」、「莉莉絲遊戯」、「miHoYo」、「世紀華通」と「ネットイース」。

 

 

 

より典型的な「テンセントゲームズ」を例にとると、テンセントが自社開発したスマホゲームの売上は、2018年に全体の66.2%、2019年に全体の68.6%、そして2020年には全体の83.3%まで急増していた。「テンセント」が自社開発したモバイルゲームの売上はモバイルゲーム全体の売上高に占める割合が年々高まっており、テンセントのゲーム業績を伸ばす重要な力となっている。

テンセントゲームズの研究開発費用の評価額も年々増加しており、自社開発ゲームの好調な売上のおかげで、投資収益率は1000%前後となっている。

 

違うジャンルのゲーム製品を開発するのは、「テンセントゲームズ」が自社の開発能力を製品のアドバンテージに転換する事が出来る重要な原因の一つ。その理由は、ユーザーの好みには差があり、色んなジャンルを提供する事でユーザーのカバー率を上げられる。それと、異なるジャンルのゲーム製品間の競合が少ないので、自社ゲームの間でユーザーを分散させるリスクを減らすことが出来る。

 

全体的に見て、中国のゲーム企業は自社開発への投入が持続的に増加しており、自社開発ゲームの市場での実績も他企業の士気を高めており、洗練されたハイクオリティのゲームが今後の発展のための最優先課題となっている。

 

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